床暖房お役立ちコラム

床暖房のホンネの本音

住宅業界に携わって二十数年。床暖房の裏事情を暴露します。

 

お施主様が床暖房を採用するか否かの判断を下す時を改めて考えます。

今回は新築住宅を建てる時の計画について考察致します。

一家四人でアパート暮らしも早や10年。子供も大きくなってきたし、そろそろマイホームでも建てようか!こんな夫婦の会話から始まったマイホーム計画。

先ずは土地探し!  ~省略~  土地が見つかった! 希望の学区だゾ!

次はどこの建築会社に頼もうか? ハウスメーカー? 地域ビルダー? 工務店? 知り合いはいないし。

となってくるんですね。 家を建てるには当然資金が必要です。 一般的には銀行から融資を受けなければなりません。勤続年数や年収などから融資銀行も決めなければなりません。今は近くの銀行のみならず、NET銀行からも調達可能なので銀行を決めるのもひと苦労です。

銀行の目星をつけたら、建築会社も決定しなければなりません。自分の予算に合った建築会社ですね。ここが非常に難しい。勿論、高いお金を出せば高性能住宅に手が届きます。しかし、予算が。。。

~省略~ よし、建築会社も決まった! よし、間取りも決まった! 暖房どうする? となるんですね。

いよいよ本題です。今回は床暖房の採用決定!として話をすすめます。床暖房を採用するか否かのお話は後日改めますね。

よし、どこのメーカーの床暖房にしよう? 住宅会社が勧める「ぽから」でいいね! となるように私たちは営業活動を行っているのです。

私たちが住宅会社に採用してもらう為には、床暖房「ぽから」の性能・優位性・価格など様々なプレゼンを行って採用して頂いております。住宅会社もお施主様に勧めるにあたり、自社住宅との相性や施工性、価格などを考慮し競合他社メーカーと比較し自信をもってお勧めできると判断して頂いたから、採用していただいたのです。

しかし、床暖房は単体での性能評価はできないのです。

どちらかといえば、住宅の断熱性能によるところのほうが大きいのです。

いわゆる高断熱・高気密の家ですね。 何故、私が高気密・高断熱といわなかったか?といえば、そうです。高断熱・高気密の順番なのです。先ず、断熱ありきです。断熱材を用いて床、天井、壁と断熱します。しかしながら、住宅の熱ロスは60パーセントが「窓」なのです。この窓とサッシの対策が一番なんですね。

熱の伝わり方をおさらいします。 熱は温度が高いところから低いところへ奪われます。ですから、部屋の暖かい空気は外気に接している冷たい窓ガラス、面積が広い窓ガラスに奪われるんです。だから60パーセントのロス。

窓ガラスの対策はトリプルガラス、高性能サッシをゼッタイにおすすめします。今では5枚ガラスも登場するくらいですから。

次に断熱材の性能・厚みとなってくるのです。この断熱性能を数値的に現しているのが熱損出係数「Q値」です。計算方法はとても難しいので省略しますが、とにかく数値が低いほうが優秀ということです。

そして気密性を表す「C値」。暖かい魔法瓶のような家を造っても、所々に小さな穴が空いていては隙間風が入って寒いですよね!となるんです。これは住宅を組み立てる人に問題がある場合が多くあります。どんなに高性能な部材を使ってもぴったり合わずに工事したり、曲がっていたりしたら隙間が空きます。ですから、気密測定を工事途中と完了後にしっかりと示してもらう事もひとつの手段です。

このように、住宅は構造躯体や設備、断熱材、その他部材の性能によって価格に差が開き、施工する人の技術によっても差が開くのです。

お金を出せばあらゆる商品・サービスが買える世の中ですが、住宅を造る際には限りがあります。最低限これだけは!というラインを決めて選定するのが良いでしょう!

もうひとつお話します。住宅を長持ちさせなければなりません。何故、奈良時代の法隆寺が現存するのか?大昔の神社が現存するのか?それはスッカスカだからです。断熱材なんて無い時代。建物内も外気温と一緒だから結露がおきなかった。

温度差ができれば結露がおこります。この結露が住宅にとっては大敵なんです。結露がおきて湿った木材には白蟻が発生します。そうして痛んでいくんです。いかに結露をさせない住宅を造るかがとても大事なのです。構造躯体、部材、施工技術によって温度差が生じ、結露がおこる事を理解している会社。そうした考えをもった住宅会社と出会いたいものです。(私自身、ひどい住宅会社と出会ってしまったものですから。。。)

 

<結論>

住宅の断熱性能・気密性能が良ければ、当社床暖房「ぽから」使用時のランニングコストも更に抑えられます。しかし、スッカスカの住宅だと割高となります。他社との床暖房の性能の違いは割愛しますが、床暖房の性能の違いよりも住宅の断熱の事をじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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