床暖房お役立ちコラム

床暖房の種類って何があるの? ガス、電気、灯油式、それぞれの特徴を比較

「自分が住んでいる家をより快適にしたい」
このようなお考えの方は少なくないでしょう。

快適な部屋づくりにオススメしたいのが、床暖房です。
では早速、床暖房を設けることでどのように快適になるのかについて見ていきましょう。

Contents

□床暖房によって得られる快適性

まずは、床暖房によって得られる快適性について2つご紹介します。

＊輻射熱

1つ目は足元から部屋と体を温めてくれることです。
従来の暖房器具であるエアコンやファンヒーターから放出される暖かい空気は、部屋の上層部に逃げてしまいます。
よって、エアコンやファンヒーターの温風は体感として感じにくく、床が温まらず足から体が冷えてしまうことも少なくありません。

床暖房ではそういった冷えの心配がありません。
床暖房によって放たれる遠赤外線による「輻射熱」と床そのものの温度が上昇し、さらに体を温める「伝導熱」によって体が温められるのです。

また従来の暖房器具では部屋の乾燥などにも注意を払う必要がありました。
しかし、床暖房からは熱だけが放たれるためそれらの心配もありません。
心配事の少ない床暖房で体を心から温めてもらいましょう。

＊耐用年数

2つ目は手間がかからないことです。
床暖房は耐用年数が長くメンテナンスもほとんど必要ありません。
季節の変わる毎に押し入れにしまったり、PTC床暖房の場合は使用した後に手入れしたりする必要がないのは助かりますよね。
また、床暖房はトイレや洗面台、脱衣所と言った場所にも設けることができます。

そして床暖房は一度導入してしまえば、あとはリモコンなどで操作するだけです。
暖房性能だけでなく、使い勝手の良さにも目を向けて床暖房の導入を視野に入れてみませんか。

□床暖房の種類と性能

床暖房にはいくつかの種類があります。
今回ご紹介するのはガス式、電気式、灯油式、PTCの4種類です。
それぞれ機能や特徴の違いがあります。
ご自身やご自宅にあった床暖房を見つけてみてくださいね。

□ガス式床暖房とは

ガス給湯器によって温水を沸かし、それを床下に設置されたパイプに循環させることで暖房機能を実現する床暖房がガス式床暖房です。
床が冷えている運転開始時には通常よりも高い温度のお湯をパイプに通すことで、素早く床を温めることもできます。

また、ガス式床暖房は設備に場所を取らないことも魅力の一つでしょう。
必要となる設備は通常の給湯器と同時くらいのサイズの機器です。
そのため、戸建てやマンションといった住まいに関わらず導入することができます。

□電気式床暖房とは

電気式床暖房には大きく2つの種類があります。
1つ目は温水式電気床暖房です。
温水式電気床暖房ではヒートポンプが用いられます。
電気ヒートポンプによって空気の熱を活用して効率よく温水を作成し、それを床下に循環させて温めています。
専用の設備が必要となりますが使用する電気量が少ないため、月々の電気代を抑えられるご家庭もあるでしょう。

2つ目は電熱線ヒーター式床暖房です。
床下に電熱線のヒーターを内蔵した熱源パネルを敷き、そこに電気を通すことで床を温めます。
熱源パネルを敷くだけで床暖房として使えることができるため、初期費用を他の床暖房に比べて大きく抑えることができます。
また、特定の場所だけを温めると言った使い方もできるため、無駄な電力を諸費せずに済むのです。
あまり長時間家で過ごされない方は、この電熱線ヒーター敷き床暖房に注目してみてください。

□灯油式床暖房とは

ボイラーで水を温め、床下のパイプに流して床暖房を実現するのがこの灯油式床暖房です。
電気をほとんど使用しないため電気代があまりかからない特徴があります。
ただ、ボイラーによる騒音や定期的なメンテナンスの必要性があり、灯油の追加などの手間もかかります。
大きな部屋に床暖房を設ける場合は、灯油式床暖房も視野に入れてみてください。

□PTC床暖房とは

今回ご紹介する床暖房の中で一番注目してもらいたいのがPTC床暖房です。
PTCとは、正温度係数の頭文字をとったもので、温度が高くなるに連れて電気抵抗値が正の数だけ大きくなります。
つまり、温度が高くなると電流が流れにくくなるため、少ない電力で最適な温度を維持できるのです。
また高い温度設定でなければ電気はよく通るため、立ち上がりが早いです。
電気代を始めとする床暖房に関する悩みのほとんどを解消できるPTC床暖房を基準にして床暖房の設置を検討してみませんか。